映画「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」

映画『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』(監督・主演 大河原恵)を見てきた。この映画は、大河原監督の初長編作品とのことで、監督はこれまで、監督・主演を務めた中編作品『みんな蒸してやる』(2015)が第7回下北沢映画祭グランプリを受賞したほか、第37回ぴあフィルムフェスティバルではコンペティション部門に入選するなど様々な国内映画祭で注目を集めている。新進気鋭の若手監督である。

映画館はポレポレ東中野という中野区東中野駅の近くにある映画館。ポレポレとは日本語としては耳慣れない響きだけど、アフリカ東南部で広く使われている言語であるヒワスリ語で「ゆっくりゆっくり」という意味らしい。当日は上映後に監督の挨拶もあった。

一言で言うと面白かったし、とても好きな部類の映画だった。ストーリーは突飛で、現実と妄想なのかが入り混じって全速力で駆け抜けていく。ただ、決して映画は妄想として飛んでいってしまうことなく、最後までリアリティに繋ぎ止められて映画が進行していく。

リアリティに繋ぎ止めているものは何んだろう。それには途中で気がついたんだけど、それは20代の頃のリアルなどうしようもない恋愛感情、恋愛感情というか、あの年代の時に経験したどこにも行き着くことのないもどかしい感情が、ずっと主人公に流れていることが伝わってくる。

それが、このどこにもいきつかない想いが妄想じみた数々のシーンにつながる動機となり、力を持って駆け抜けていっていることが、映画を素敵な映画にしていると感じた。

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